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特許明細を見るときに、最も大切になるのが請求の範囲です。
この請求の範囲に書かれた内容が権利として保障されており、他人の使用が排除されています。

ということは、この範囲が広ければ広いほど、強い特許といえるのです。


具体的に説明しますと、

A:プラスチック、ガラス、陶器の少なくとも1種類からつくられたコップ
B:ガラスから成る取っ手がついたコップ

Aは範囲が広く、ほとんどのコップが当てはまります。

それに比べてBは構成要素が多く、かなり限定されています。
プラスチックのコップは当てはまりませんし、ガラスでも取っ手が付いていなければ特許侵害にはなりません。

つまり、請求の範囲には、十分広い上位概念を書くことが大切になります。
ですから、特許申請をするにあたっては、ほとんどが大胆に広い範囲で申請します。


あなたが特許をとろうとしている場合、ほかの特許の請求の範囲にあなたの発明と同じ、または近い記述があったら、あなたの特許は拒絶されてしまいます。

権利として特許を検索しているときは、請求の範囲をきちんと読むことが大切です。



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