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特許には、特開、特願という番号がついています。
たとえば、特開2003-102769や、特願平7-209342といったものです。

特願
特願は特許出願のことで、出願番号です。
特願平7-209342なら平成7年に出願された209342番の特許で、出願された日から順に小さい番号がついています。

特開

特開は特許公開のことで、公開番号といいます。
特開2003-102769なら、2003年に公開された102769番の特許で、公開された日が早い順から小さい番号がついています。

特許は、出願されて18ヶ月後に、すべて公開され、検索に引っかかるようになります。
特許になるためには審査を通る必要があり、公開されていても、特許として認められたというわけではありません。
この点に注意が必要です。


特許番号
審査の結果、特許として登録されたものには登録番号がつきます。
この場合は、「特許第3754247号」のような番号になります。

宣伝などで、「特許取得」といっているのに、書かれている番号が公開番号のときがあります。この場合、まだ審査されておらず、権利にはなっていないと思われます。
しかし、登録番号が書かれている場合は、権利になっていることがわかります。


公開番号や出願番号は、いわば特許の名前です。
電子図書館で審査状況などを調べるときに必要ですので、チェックしておく必要があります。


出願日、優先日

出願日とは名前の通り、特許が出願された日付です。

実は、出願日はとても重要です。
日本の特許制度は、先願主義といい、先に出願した人に特許が与えられます。

つまり、1日でも早く出願された特許には、それ以降に出された類似の特許をすべて無効にすることができるのです。
権利として特許を調べる場合は、出願日は必ずチェックする必要があります。


次に、優先日です。
優先日は、国際出願された特許についています。

たとえばアメリカで2002年の5月13日に出願された特許があったとします。
そしてその後、1年以内に日本で同じ特許を出願します。

この場合、日本で出願されたのは2003年の5月13日ですが、優先日が2002年の5月13日になり、2002年に出願されたのと同じ効力を持ちます。
つまり、同じ特許を他社が日本で2002年の7月に出していたとしても、無効にできるのです。

見落としやすいですが、優先日も権利を考える上でとても重要なので、必ずチェックしておく必要があります。




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