特許リストにのせるべき項目2
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特許リストにのせるべき項目

特許リストにのせるべき項目2

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前のページに続いて、項目を説明していきます。
リスト例と項目一覧をもう一度書いておきます。

リスト例


項目
1.公開、出願番号と出願日、優先日
2.出願人
3.特許請求の範囲
4.要約
5.審査状況
6.調査したかった項目のうち、どの要素を満たしているかの○×



4.要約

これは必須項目ではありません。

請求の範囲を書けば、権利としておさえられているのが何かはわかります。
しかし、請求の範囲は、広くとろうとするからなのか、すごく解かりにくい文章になっていることが多いです。

分かりやすい表現に変えてからリストに書きたいところなのですが、請求の範囲は権利となる部分で、文章が非常に重要になるので、変えるべきではありません。
文章の解釈によって、どこまで権利になっているかを判断するからです。

そこで、この要約という項目をつくって、どんな特許なのか説明しています。
明細に書いてある[要約]の項目のコピーでもいいですが、それも解かりにくい文章の場合は、書きかえて解かりやすくしましょう。


5.審査状況

その特許が登録されているか、審査状況がどうなっているかも大切です。
登録されているという情報はもちろん重要ですし、拒絶されているという情報も、似たような発明で特許をとろうとしている場合などに参考になります。

また、上のリストでは取り下げになっているものもリストにのせていますが、これは本当は外したほうがよいです。

ただし、ほかの特許を無効化する公知文献としては使えるので、取り下げになったものは別のリストにのせるのがよいと思います。

6.調査したかった項目のうち、どの要素を満たしているかの○×

特許を出す前にしても、事業を始める前だとしても、キーワードにそれらの核となる調べたい項目を選んだはずです。

このときは、「ピンホール現象をつかって」「視力を回復させる」アイマスクという商品について調べました。
そこで、これらの特許が「視力を回復させる」という要素を含んでいるか、「ピンホール現象」を含んでいるかをそれぞれ○、×としていきます。

こうしておけば整理しやすいですし、エクセルの使いかた3で説明したエクセルのリストの機能を使って、視力を回復させる要素を含んでいる特許だけを抽出することもできるので、便利です。


以上の項目で十分だと思います。
ほかに、「発明の名称」をのせたりもしますが、同じような名称ばかりになることが多いので、私はのせません。

このようにして、特許調査の結果がわかりやすいリストにしておきましょう。



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